良くなるカラダ

診察の場では患者さんに伝えにくい事をお話しします 専門家としてのつぶやきに加えて趣味の株式投資と大好きな不動産投資や節税策などについても積極的に発言します

円安はこれ以上進むのか 資産分散と対策


【ドル円の今後】


ドル円のレートがこれから上がるのか下がるか短期で確定的な事は誰も言い当てる事は無理と思います。しかし、長期ではどうでしょうか。



ドル円のレートに影響する多くの因子の中にGDPや金利の差が有ります。円が安くなると卑近な例としては資源の多くを輸入に頼る我が国には打撃となりガソリンや牛肉や小麦の価格が上昇します。



【GDPの行方】


日本の人口がこれから減る事は間違い有りません。そして日本の生産性は上昇する事は有りません。

国力のホールマーカーたるGDPは人口と生産性で規定されるが故に、日本のGDPの伸び率は低いのです。2020年度の世界のGDPに占める上位3カ国の割合はそれぞれ1位 米国 24.1%、2位 中国 17.7%、3位 日本 5.7%と、一見すると日本はまずまずにみえますが、問題はその成長率です。昨年の日本のGDP成長率はマイナス4.58%であり、なんと109位です。コロナ禍の影響のない年度を参考にして2015年をみると1.54%ですが順位は133位と、やはり奮いません。尚、同年度でのアメリカのGDP成長率は1.88%、中国7.67%となります。日本はこれから30年以内に上位5位から転落する事が見込まれて居るのです。



事実として連続して日本の人口は減少しています。2020年度は50万人がなくなくなりました。この数は鳥取県に匹敵する人口なのです。



【日米金利差と円安】



そうです、円は必ず価値が毀損します。但しこれは急に起こることではなく長い時間をかけて必ず起こることです。経済評論家の藤巻健史さんが以前から円は全部売ってドルに変えた、と言われていて思い切った方だなぁと思って居ましたが、最近の上昇しつつある米国の金利上昇と日本のゼロ金利の乖離をみても現実味のある話としか思えません。私はドルをアメリカ株の形で長期保有すると決めています。2014年にアメリカFRBはリーマンショックから続けていた金融緩和の引き締めを開始しましたが、結果ドル円は102円から122円に2割上昇しました。そして喫緊の話題としてアメリカが再び引き締めをする見込みがあります。やや、雑駁な物言いですが、もし2割のドル高が進めば1ドル136円近くとなるかも知れません。そうなれば円だけもっているだけでは資産が目減りしてしまいます。



ただ、私は資産の一部で日本の株も複数保有して居ます、これは近い将来の円安により日本への海外からの観光は増え続けると考えているからです。清潔でインフラの整った美味しいご飯の食べられる日本は海外の人からすれば安く訪れる事が叶う最高の旅先となるでしょう。私がインバウンド銘柄を幾つかもっている理由です。



私は、年老いた母や身内の子供にもアメリカドル立ての資産に投資する様に強く勧めていますし、実際に少額ながらも米国株や米国のインデックスに連動する投資信託を買わせて居ます。資産は分散が大切ですね。「卵は一つの籠に盛るな」です。





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