日米の現金ばら撒き度を精査(真剣です)
よく今のインフレはコロナ禍でお金をばら撒いたのでと話題になりますよね。私自身、実際に日本が幾らばら撒きしたのか即答出来ません。そこで調べてみました。
狭義のマネーサプライ(M1)は、流通している現金通貨と預金通貨を合計したもの。 広義のマネーサプライ(M2)は、M1に貯蓄預金(普通預金、定期預金の両方を含む)を加えたものです。
今回、日米のM1で通貨流通量を調べる事にしました。
【まずアメリカ】
FEDのサイトでMoney Stock Measuresとして毎月のドル流通量がはっきり分かります。
https://www.federalreserve.gov/releases/h6/current/
2020年1月で3982.2ビリオンドル、つまり517兆円
2022年4月で20620.5 ビリオンドル、つまり2680兆円
コロナがどう言ったものか分からなかった2020年初期から徐々にお金をばら撒きました。僅か2年で5倍です。
【日本】
日本銀行のサイトで通貨流通量が分かります。
>統計>通貨関連統計>マネーストック
( https://www.boj.or.jp/statistics/money/ms/index.htm/ )
2022年4月で1201.8兆円のM1です。
【GDPと比較】
米国GDP 22,997.50 ビリオンドル、つまり2990兆円
→M1通貨流通量はGDPの0.89倍
日本GDP 4,937.42ビリオンドル、つまり640兆円
→M1通貨流通量はGDPの1.88倍
つまり、日本は実力以上に通貨をばら撒きしてしまったのです。アメリカはQTを開始して資金回収に当たって居ますが日本はまだ金融緩和をします。将来日本円の価値が毀損すると言う話は良く聞きますが日本は戦争リスクも高く無く本当にそうなのか私には分かりません。それにアメリカ人の書いた記事を見て居ると米ドルの価値が毀損すると言っていて、そもそも自国通貨の問題点てその国にいると誰にでも見えるものなのかも知れません。しかし、国民総生産比率で流通現金が多い事は価値の裏付けが弱く問題と思います。
通貨相場は金利ではなく受給が全てですので予想を裏切って今後も円の価値が高いまま維持されて欲しいです。
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