含み損を抱えた個別株の扱いに困っている
現状では米10年債利回りは上昇傾向にあります。今後金融緩和は急速な経済回復と共に引き締められ金利は上昇する事は確実であり、その際にはナスダックのパフォーマンスは厳しくなるかもしれません。
とは言え、コロナ禍を受けての2021.10月初めの現状はFRBの判断として米国の失業率が5%台にある事から、まだまだ金融緩和は継続しなければなりません。米FRBは金融と雇用を管轄している点では我が国に例えると日銀と厚生省の一部の機能を有して居る事になりますね。
今回は、ここ数日の世界的な激しい株価下落を受けて自分の資産が心配になってきたと言われる方から相談を受けました。グローバルな金融市場では日経平均は米国市場に連動して動く事が多く、ここ数日の日本株の下落で保有する個別株が大打撃を受けて含み損が出ています。
【スペック】
家族構成
・2人暮らし
・70才女性
・夫77才
収入
・年金が9万 夫13万
・不動産の賃料収入8万 譲渡済古家
自宅
・持家残債無し
資産 2970万円
・現金 850万円
・定期貯金 1900万円
・生命保険 掛け捨て
・国内個別株 約220万円(含み損32万円)
【それでも難しい政策に沿った投資】
購入された個別株に関しては電気自動車がこれから主となると新聞で知りモーターの関連株として購入されたようです。業績に関しては営業利益マージンは現在10%台です。決算は2期連続EPSを予想を下回って居ます。配当は低く0.5%です。相談者からは、この株を損切りすべきかどうかの判断を問われました。この株は私で有れば購入しないかも知れないです。しかし、クリーンエネルギーは、たとえ首相交代があろうとも政策として、これからも推進せざるを得ないでしょう。政策に売りなしとも言います。この会社は精密小型モーターから車用の モーターまで幅広く作成する会社で、アナリスト予想も力強く損切するには惜しい気もします。
この年齢の方で有れば、私ならば個別株では無く米国株ETF VYM をNISA枠で購入する事を勧めます。VYMは比較的高配当で金利上昇圧力にも耐えやすいと考えています。人生100年時代になり、現金だけ持っておく事自体がリスクとなります。
債券の価格が下がれば金利は、するすると上昇する事が普通で、このことは債券相場を理解するためにとても重要です。コロナ禍となる前から米国債の利回りは低下傾向にあった事もあり、ハイテク銘柄から構成されるQQQのここ数年のパフォーマンスはずば抜けて居ます。
米10年債利回りは、2019年末にかけて下がり続けて、当時0.7%台でした。そう、凄く低いですよね。2001年は同利回りは5%ありましたので、この時米国債を買っておけば資産は15年で2倍以上になった事になります。因みに個人は国債は直接購入出来ませんので派生商品を購入することになりますね。米国総合債券ETF(AGG、BND)などですね。
無理のないキャッシュポジションを置いて金利上昇に伴う株価下落にも慌てすぎず落ち着いて、ポジションを買い足すくらいの余裕が欲しいですね。
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