良くなるカラダ

診察の場では患者さんに伝えにくい事をお話しします 専門家としてのつぶやきに加えて趣味の株式投資と大好きな不動産投資や節税策などについても積極的に発言します

臨床試験と必要なサンプル数


ある治療の成績を比較する時に有効性を調査します。その際に必要な症例の数を前もって予測しておく必要が有ります。この方法は何も治療成績を比較する目的だけでは無く、たとえば新しいフレーバーの紅茶を販売する事で今迄売っているセイロンティーの売り上げからどれだけ売り上げ単価が増すかを見る際にも同様に使えますね




私の持っているソフトでサイズ測定が可能ですが、いまWEBベースでサンプルサイズ予想してくれるサイトも有りますね。とある治療の成績比較を想定してみました

https://keisan.casio.jp/exec/user/1491310412



場合1;

検出力80%

有意水準5%

効果量0.4(先行研究から値を探っています)

サンプルサイズ99で検出力79.97%

サンプルサイズ100で検出力が80%を超えるのでサンプルサイズは100



場合2;

検出力80%

有意水準5%

効果量0.45(先行研究から値を探っています)



サンプルサイズ78で検出力79.75%

サンプルサイズ79で検出力が80%を超えるのでサンプルサイズは79となります



検出力と効果量は正直にいうと任意に設定できますが、サンプルサイズを計算する際にβエラーは20%以下に設定するのが慣例のようですので検出力=100-β値%であり80%と設定しています



従って、検出力は一般的な80%、有意水準5%と設定して先行研究を参考にすれば一群 90-100例のサンプルで良いことになりますね