良くなるカラダ

診察の場では患者さんに伝えにくい事をお話しします 専門家としてのつぶやきに加えて趣味の株式投資と大好きな不動産投資や節税策などについても積極的に発言します

円安の先生 イギリスポンド



おはよう御座います。今日から8月ですね。



【円安と将来の不安】

2022年前半は円安が大きく進んだ1年でしたね。ドルに対しての円は2016年の約100円から35%も低下してしまいました。私を含めて日本の将来を心配する国民は多かった筈です。



日本の行く末を予測できる様な国が有ります。イギリスです。規律・歴史・島国・過去の栄光・少子高齢化など共通点は数多く有ります。



フィナンシャルスターのデータを見ると、ポンドは円に対して40年で恐ろしい位低下している事が分かります。ポンド円は1971年3月の1ポンド864円から2011年12月の1ポンド=119円(対円の最安値)まで大きく円高ポンド安がすすんで、なんと1/7以下に下落しています。同期間のポンドドルは1ポンド2.4ドルから1ポンド1.5ドルとポンドは対ドルでは40%の下落です。長い目で見ればポンドは世界の中での地位を落としてきたと分かります。


イギリス人は老後33%が住む場所を小さいところへ変え、24%が家族からもらったお金や資産を使って老後の資金とする様です。更に約半数は資金計画を持たず漠然と将来を不安視しているとの事。



日本と異なる点があります。不動産価格の推移です。イギリスの不動産はこの20年で2.5倍になりました。持ち家が好きな国民性の様ですので一千万で小さな部屋を買い10年で2倍で売却、一軒家を買って後の20年で1.5倍で売却なんてことも出来ますね。



更にイギリスは金融資産と不動産を合わせて500万以下の人は老後の施設入所費用を負担してくれるらしいです。本当でしょうか。本当なら貯金する気が無くなりますね。



結果として国力が落ちても中々国は破綻などしないですし国民の生活もそれなりに続いていくという事です。結果的には半世紀前のイギリス人にとっての正解は多国籍通貨に分散し保有し、不動産を買い、アメリカ株を買うことであったという事になります。似たようなことは我々でも出来ますから余力の範囲内で分散投資を行いたいと思います。