良くなるカラダ

診察の場では患者さんに伝えにくい事をお話しします 専門家としてのつぶやきに加えて趣味の株式投資と大好きな不動産投資や節税策などについても積極的に発言します

消防同意審査基準

2021年12月17日の朝に大阪・北新地にある心療内科クリニックで起きた放火による雑居ビルの火災は本当に心が痛みます。犠牲になられた方々の御冥福をお祈り致します。21日現在25名の命が失われました。



実は大阪では過去に、より大規模な火災事故がありました。当時を知る先輩方から生々しいおはなしを伺いました。千日デパート火災は、1972年5月13日深夜に大阪府大阪市南区(いまの中央区)で延床面積2万7,514.64平方メートル、地上7階建・地下1階のビルで起きたビル火災です。デパート上層階には何故かキャバレーがありました。3階から出火し、2階から4階までの8,763平方メートルの範囲に延焼し鎮火には9時間を要しました。死者は118人にのぼり、負傷者81人と日本のビル火災史上最大の惨事と言われています。この千日デパートの跡地は今ではビックカメラのビルとなっています。先輩方の話では熱さに耐えられず窓から出てしまう人々の様子をなんと、テレビで放映していたと言います。今では目にする事が無いのは放送倫理に係る為でしょうか。当時は非常階段の防火扉前に雑多な物が置いてあり防火扉が作動しなかった事で被害が広がったようです。



今回の梅田のビル放火事件を受けて大阪府では直ちに消防点検が行われる様です。特に不特定多数の人が出入りする様なビルの管理は消防法で様々に規制を受けます。消防法は2つに分けられ、防火用設備の維持というハード面と防火管理者による点検・報告というソフト面があります。消防設備負担は、オフィスと違う場合、必要な設備がケースバイケースになりがちなので借主負担にしている事もまま有ります。今回の梅田のビルの如きケースでは収容人員10人以上で且つ、一階段のみの防火対象物で3階以上となるため避難はしごなど避難器具が必要となります。



大阪市の消防同意審査基準です





ただ、自身がこういった現場に居合わせたとして、はたして避難梯子を自分で使い避難出来るでしょうか。私は自分と大切な人達の為にも普段から動画等で避難梯子の使い方を学ぼうと思います。