今回のショッキングな出来事で最初は強い怒りを覚えその後、喪失感と虚無感を感じました。最も長く首相として仕えた人なので、それだけ長く目にしてきただけ余計に悲しいです。海外の友人からも哀悼の意を表すると連絡を頂きました。否認と怒りー喪失ー抑鬱ー寛容と精神医学で学んだ順に自身が移りゆく様を実感しています。

海外の反響を見ていますと日本全体が悲しみに包まれて居るとの反応が大半です。しかし実際は参議院選挙の最中であり国内は一枚岩では有りません。30年に渡る長い不況から脱した今も、ずっと平均賃金が上がらない状況は主要先進国で日本とイタリア位では無いでしょうか。その為、経済的に国全体が沈下しつつありながら弱いものはより弱く感じる様になったのかも知れません。今回の犯人は40代で無職、社会から隔絶された孤独な生活であった筈です。コロナによる大規模感染を経てグローバル化は後退し、分断の時代に入りました。その矢先にこの事件です。今後我々は更に分断化される様に感じて戦慄を覚えます。

長い不況と少子化を放置してきたのは間違いなく政治の責任であり、官僚の無策であり、それに甘んじた我々国民の責任だと強く感じます。変えられるものは選挙しか有りません。誰かの責任と騒ぎたくなりますが批判では無く日々の小さな目標の実現が大切だと感じています。自分は自分に出来る事をコツコツとやっていこうと思います。