良くなるカラダ

診察の場では患者さんに伝えにくい事をお話しします 専門家としてのつぶやきに加えて趣味の株式投資と大好きな不動産投資や節税策などについても積極的に発言します

陰部不快感が継続している

コロナ禍で外出がめっきり減った事で運動不足になってしまった方も多く居られますね。



最近では、筋肉の衰えをご自身で感じている方も増えたかもしれません。「最初の一歩が踏み出しにくい」 「立ち上がるのに時間が掛かる」 悩みは尽きません。


今回は股の付け根に不快感を感じる様になり病院へ行く事になったケースです。




【症状と社会的背景】

年齢と性別、自宅仕事など

・68才男性

・有名メーカー勤務の技術者

・買い物は駅直結のスーパーマーケットへ自家用車を使用

・65才の妻と2人暮らし 

・33才の1人息子は遠く離れた他府県で居住、ふた月に一度電話での会話程度の関係


収入

・年金 老年年金 本人 月17万円 妻専業 7.2万


金融資産3050万円

・貯金額は2200万円

・信用金庫に外貨 米ドル200万円分

・生命保険大手 解約返戻金650万円 死亡保険金3500万円


借入無し


家族歴

・父が前立腺肥大と大腸ポリープ

・母は肝硬変と尿管結石症


現病歴

・元々若い時からの頻尿気味です。トイレに行ってもすぐにまた行きたくなります。ここ一、二年は運動不足が気になってインターネットで見つけたストレッチを始めています。痛みと言うほどの激痛は無いのですが股間の辺りに痛みが有ります。母が結石持ちであり自分もそうなのではと泌尿器科へ行きましたが結石は無いと言われました。その割には前立腺の中に石が有ると言われて居ます。生活に困窮する事は無いのですが、元の仕事先の仲間に誘われて月に数回の手伝いのバイトをして居て年間に40万円前後別収入が有りますが病気になって貰え無くなると不安です。まほろさんは医者とのことですが病気以外の事も教えてくれないと返事をしませんとの事で出来るだけ詳しく書きました。



【陰部不快感の原因はさまざま】

男性、女性によらず陰部の不快感は原因はさまざま有ります。女性では過活動膀胱や間質性膀胱炎、膀胱瘤POP、骨盤の血流鬱滞、男性ならば前立腺炎、同じく過活動膀胱、骨盤の血流鬱滞、精巣上体炎、精索静脈瘤などが有ります。


泌尿器科での診察で前立腺結石以外の疾患が発見されて居られないので上述の疾患の可能性は無いものとして考えます。


前立腺結石は、その名の通り前立腺の中に黒くて丸い小さな石として存在しますので、尿路結石の様に排石しません。摘除する必要も無いのですが経尿道的前立腺切除を行うと、白い膿と前立腺液が混じたカーテン幕の様なものが切断面から出てきて同時に前立腺結石がポロポロと見つかります。つまりは慢性感染による炎症が原因である事が殆どです。


運動不足からストレッチを始めたとの事で、今まで使って居なかった下腿の筋肉を疲労させた可能性も多少有ろうかと思います。経過を見ることですね。


お金のことを詳しく聞いて卑しい医者だとお思いかも知れません。相談者様はローンも完済されて居られて貯金も充分あるためアルバイト分だけ少しの余裕がお有りかも知れませんが、一度病気でアルバイトや仕事を辞めた際に生活レベルを突然切り下げる事は容易では無いはずです。医師の言うままに全ての治療を受けない事も英断です。私自身は専門家では有りますが80才を超えて居たら症状が無ければPSA検診は受けません。





尿漏れについて

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専門家とは何かです

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