良くなるカラダ

診察の場では患者さんに伝えにくい事をお話しします 専門家としてのつぶやきに加えて趣味の株式投資と大好きな不動産投資や節税策などについても積極的に発言します

日本が先進国で無くなるか


対ドルのみならず殆どの通貨に対して日本円の価値が下がっていますね。勿論日銀の低金利政策がある限り当然の事ですが、インフレが日本で起こらず賃金上昇も無い事からは国際競争力の低下を感じさせます



19世紀以降の世界で先進国から脱落した国が一つあります、アルゼンチンです。農産物の輸出で急成長したのですが工業化に乗り遅れ、急速に輸出競争力を失いました。結果、対外債務が返金不能なレベルとなりました。時代背景は違うのですが日本も似たようなものです。IT化を含め効率化を拒否し低い生産性のまま、製品の輸出力が衰退しているにもかかわらず、社会は現状維持を強く望んでいます。日本ではアルゼンチンで起こった軍事クーデターが起こるとは考え難いですが低成長の物が安い国としてゆったりと衰退しています



今の対外債務ワーストは国としてはアメリカがワーストI位です。日本は6位ですね。



景気循環論で知られるノーベル賞経済学者サイモン・クズネッツは当時「世界には4つの国がある。先進国と途上国、そして日本とアルゼンチンだ」と発言し戦後に先進国加入した我が国を奇跡の国として挙げました。今後は違った形で国名が上がらないかと心配です。愛する国ですので円安の今も他国のインフレをなんとかしのぎながら輸出業が栄えてくれれば、あるいはインバウンドの盟主として君臨してくれればと願います。